シイタケは日本の食生活にはなくてはならない食材ですね。あまりにも身近な食材のため、シイタケの健康への効果や効能については気にすることが少ないようです。
そこで、今回は、シイタケの栄養成分と薬用効果、およびシイタケの栄養成分を最大限摂取するための食べ方について解説します。
シイタケを調理する時には、干ししいたけと生のシイタケのどちらも利用します。生のシイタケを栽培したい方は、原木からシイタケを育ててみてください。
生のシイタケは天ぷらで食べると香りと特有の味がマッチして、本当に美味しいですね。一方、干しシイタケは、味噌汁などの汁物や鍋物の出汁を取る時によく使用します。
食べても美味しく、出汁を取る時にも万能なシイタケですが、生で食べる場合でも、ちょっとした工夫をするだけで、栄養成分が倍増することを知っている人は少ないことでしょう。
そして、栄養成分がバランスよく豊富なシイタケは、使い方によっては万能薬にも匹敵するほど、私たちの健康の薬用効果をもたらしてくれます。
シイタケの栄養成分
- ビタミンD : カルシウムとリンの吸収促進、骨の形成作用
- チアミンB1 : 糖質の代謝に作用、疲労回復
- ビタミンB2 : 新陳代謝の促進、美容効果
- ナイアシンB3 : 水溶性ビタミンの一種
- パントテン酸B5 : 三大栄養素の代謝に作用、動脈硬化の予防
- ビタミンC : 抗酸化作用、血管の老化防止、動脈硬化予防、美肌効果
- 葉酸 : 貧血予防、赤血球を作り出すのに必要な栄養素
- ナトリウム :
- マグネシウム : 酵素の働きに作用、三大栄養素に作用するミネラル
- カルシウム : 骨や歯を作り出す必須栄養素、神経の働きに作用、精神安定効果
- カリウム : ナトリウム吸収の調整、高血圧防止
- リン : 骨や歯を作り出す必須栄養素、エネルギー代謝や脂質代謝にも作用
- 鉄分 : 赤血球を構成する成分、貧血予防
上記のほか、バランスの良いアミノ酸を多く含んでます。その中でも、エリタデニンというアミノ酸は血液の代謝を促進するため、コレストロールを低減する重要な働きがあり、血液をサラサラにしてくれ、高血圧や動脈硬化に作用します。
シイタケの薬用効果
- 便秘
- 冷え性
- 不眠症
- 精神安定
- 疲労回復
- 滋養強壮
- 食欲増進
- 高血圧
- 動脈硬化の防止
- 制がん作用
- 老化防止 など
シイタケの使い方
生シイタケよりも干しシイタケの方が、より多くのビタミンDの含有量が多いとされています。そのため、生食をする場合でも、数時間だけでも天日干しをするだけで、ビタミンDが倍増するとされています。
ビタミンDが豊富なシイタケを摂取することで、コレステロール値を下げる働きがあり、動脈硬化の防止に作用します。
また、キノコ料理として生食すれば、滋養強壮や疲労回復の効果も大いに期待できます。
シイタケ水の作り方
- 干しシイタケを千切りにします
- ひと摘まみをコップ1杯の水で一晩漬けておきます
- 翌日飲用します
薬用酒の作り方
- 乾燥シイタケ20g~50g
- ホワイトリカー1.8L
- はちみつカップ1杯
- レモン4~5個:皮を剥き輪切りにする
上記の材料を冷暗所で1ヶ月以上漬け込みます。その後、シイタケやレモンの果実を布でこしながら、取り除きます。
一日に杯1杯~2杯を飲用します。原酒のまま飲用しても良いですし、カクテルとしてサイダーなどで割って飲用してもよいですね。
食用シイタケのまとめ
項目 | シイタケ |
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分類 | シイタケ属 |
学名 | Lentinula edodes |
生薬名 | 香蕈 |
場所 | コナラなどの原木栽培 |
採取時期 | 随時 |
大きさ | 傘径:5cm~10cm |
薬用部位 | きのこ全体 |
調製法 | 天日乾燥 生食 |