シオデの食し方と効果効能|山のアスパラガスは血行促進や関節炎に

シオデはユリ科の多年生植物で、和製アスパラガスや山のアスパラガスと呼ばれたりします。その呼称の通り、外観も味もアスパラガスに似ています。

春の山菜は、ヤマウド、フキノトウ、タラの芽など、アクが強く苦味も強いものが多いですが、シオデは灰汁も苦味も少ないため、食べ易い野草です。

 

 

シオデでの特徴と採取

日本全国の山地の山際や雑木林の端などの自生しています。ただし、繁殖の数が少ないため、山菜としてシオデが店頭に並ぶのは非常に少なく、貴重な野草になります。

シオデの採取時期は、各地の気候によっても異なりますが、5月から7月頃となっています。

シオデはツル状の多年草で、葉は先の尖った卵型の形状で、葉根からは巻きヒゲを2本づつ出します。

また、6月~8月頃まで、葉の脇から長い花茎を伸ばして、薄い黄緑色の花を咲かせます。秋になると、黒い実をつけます。

シオデの草丈は、50cm~1.5m程度まで生長しますが、採取する時には、ツルの先端の柔らかい部分だけもぎ取ります。

 

シオデの使用法

シオデはツルの先の柔らかい部分を生のまま調理をして食べることも出来ます。また、根と根茎を天日干しで自然乾燥をして、煎じて飲用することもできます。天日干しをする場合は、水洗い後、細かく刻んで、自然乾燥させます。

煎じ法

  • 乾燥した根や根茎3g~10gをコップ2杯の水で煎じます
  • 一日3回に分けて服用します
  • 効果:血行促進、関節痛、通経

内服法

  • 根茎の粉末0.3g~0.5g/回を服用します
  • 効果:血行促進、リュウマチ、通経 など

 

シオデの食べ方

ツル先端の柔らかい部分を水に晒しておき、その後に調理します。シオデの料理は、下記のようにして食べます。

  • 和え物
  • 酢の物
  • おひたし
  • 味噌汁や吸い物の具
  • 煮物
  • サラダ
  • 天ぷら
  • 炒め物(バター炒め など)

 

食用シオデのまとめ

項目シオデ
分類ユリ科シオデ属
学名Smilax
生薬名馬尾伸筋
場所日本全国の山地
山際や雑木林の端
採取時期5月~7月
大きさ草丈:50cm~1.5m
薬用部位根、根茎
生食は先端の芽
調製法生のまま使用する
煎じる場合は天日乾燥