ツユクサは、漢字にすると文字通り「露草」になります。早朝に開いた花が、午後になると萎んでしまうため、朝露で潤っている間だけ咲く花ということから、その名が付いたと言われることもあります。
道端や草むらに生い茂っている、ごく一般的な雑草のイメージが強いです。ところが、雑草にしては、綺麗な珍しく、綺麗な青色の花を咲かせます。花びらは青色あるいは青紫色に近い綺麗な色素で、花の中心には黄色の黄色の雌しべと雄しべの色彩が対照的で美しいですね。
今回は、ツユクサの煎じ方、塗布の方法、食べ方を簡単にご紹介します。
ツユクサの特徴と採取
ツユクサは春になると芽を出し、6月頃までには草丈が60cmまで茎を伸ばします。ただし、直立して茎を伸ばすことはなく、地面を這うように草丈を伸ばしていきます。
ツユクサの花は、6月から9月頃まで開花させます。花は3枚の花びらからなり、2枚の青い花びらと1枚の白色の花びらからなります。
日本全土の道端や草むらに群生するように繁殖します。
ツユクサの使用方法
採取後に、水洗いをして、天日干しで自然乾燥させてから、全草を使用します。
煎じ法(一)
- 乾燥した全草5g前後をコップ1杯の水で煎じます
- 一日2回に分けて服用します
- 効果:利尿、解熱、腎臓病
煎じ法(二)
- 全草10g~15gをコップ2杯の水で煎じます
- 一日3回に分けて服用します
- 効果:下痢止め、むくみ、解熱、利尿作用 など
煎じ法(三)
- 全草5g(一日あたり)をコップ4杯の水で煎じます
- 数回に分けて服用します
- 効果:脳血栓の予防と治療
塗布法
- 生の茎葉の絞り汁を患部に塗ります
- 効果:腫れ物、虫刺され
食べ方
ツユクサはアクが少ないため、サラダにも利用できます。また、和え物や炒め物などの料理にも適しています。きれいに洗浄して、生のまま食べれば、薬効が期待できますので、お試しください。
ツユクサの薬用効果
- 利尿作用、乏尿
- むくみ
- 解熱、喉の痛み、喉の腫れ
- 喘息(ぜんそく)
- 下痢止め
- 腫れ物、虫刺され
- 脳血栓の予防と治療
- 腎臓病
- リューマチ
- 心臓弁膜症、結膜炎
食用ツユクサのまとめ
項目 | ツユクサ |
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分類 | ツユクサ科ツユクサ属 |
学名 | Commelina communis |
生薬名 | 鴨跖草 |
場所 | 日本全国の原野 道端や草むら |
採取時期 | 開花時期の6月~9月 |
大きさ | 葉茎の高さは15~60cm |
薬用部位 | 全草 |
調製法 | 天日干しによる乾燥 |