大根の種からカイワレ大根を作ってみました。大根の種以外からでもカイワレ系スプラウトを作ることができます。今回は、一般的な大根の種からスプラウトを作る方法と上手に作るためのコツを簡単にご紹介します。
一般的に、スプラウトに限らず多くの野菜は春に種を蒔いて夏から秋に掛けて収穫をするものが多いですね。ところが、季節に限らず、スプラウトであれば、夏に限らず、寒い冬であっても作ることができます。
スプラウトを作るために必要なもの
- 種子
- プラスチック容器
- キッチンペーパー
- 水
最低限、上記の4つがあれば上手にスプラウトを育てることができます。その他には、霧吹きスプレーがあれば種子に吹きかけると尚良いのですが、特になくても問題ありません。プラスチック容器は牛乳パックなどの容器やペットボトルを加工したものでも構いません。
上記には挙げていませんが、冬などの寒い時期にスプラウトを育てるためには、ある程度、温度を高く保たれた環境が必要になります。この辺りの対処法も後述します。
スプラウトの簡単な育て方
- 容器の底にキッチンペーパーを敷く
- キッチンペーパーが満遍なく湿るように容器に水を注ぐ
- キッチンペーパー上に種子を満遍なく散らしながら蒔く
- 容器を密閉しない程度に蓋をしておく(蓋がなければラップで可)
上手にスプラウトを育てるためのコツ
発芽して数センチに成長するまで、光が当たらないようにして、温かい場所に置いておきます。光が当たらないようにするためには、透明の容器の場合は新聞などで包むようにして暗い環境を作ってもよいでしょう。
あるいは、不要な箱や小さなダンボール箱の中に入れて暗室を作ってあげましょう。牛乳パックを利用する場合は、口を軽く閉じておけばよいでしょう。
それでは、冬の時期などは温かい環境で育てなければなりませんが、最適な場所はコタツがある場合はコタツの中に入れておけば、直ぐに発芽します。ただし、コタツの中の温度はあまり高くしないようにしておきましょう。夜寝る時には、コタツの電源を切っても、コタツの内部には余熱がありますので問題ありません。
あるいは、お風呂の残り湯を流さずに一晩中残しておき、風呂蓋の上にでも置いておけば、発芽に必要な適度な温度が保たれます。ちなみに、私はコタツの中に入れる方法で栽培をしました。
そして、発芽後に芽が5cm以上に成長したら、光が当たる場所(強い直射日光は避けたほうが良い)に移動して、光合成作用を促して、スプラウトの幼葉を緑化させます。このようにすることで栄養価が高まります。
スプラウトを育てるための注意点など
一般的には、スプラウト栽培に最適温度は20~25度です。そのため、あまりにも温度が高い場所で育てたりするとカビが発生したり、腐ってしまったりすることがあります。
栽培に必要な期間は1週間程度(6日~10日程度)です。それ以上に日数が掛る場合は、何らかの問題があるのかもしれません。
また、スプラウトに適している種子は大根、ブロッコリー、キャベツなどですが、種や芽に毒素が含まれる種子もありますので注意する必要があります。
大根の種子からスプラウト栽培をしてみた結果
2日目(種子を蒔いた翌日)
すでに、いくつかの種子が発芽し始めています。
3日目
大部分の種子が発芽しました。
4日目
少しピンボケしていますが、全ての種子が発芽して、多くが幼葉を広げ始めています。
5日目
多くの芽が5cm程度に成長しました。
6日目
1日だけ陽の当たる縁側に置いておいたところ、幼葉が少しづつ緑化し始めました。
その後、半分ずつ、夕食の前菜サラダとして食べてみました。味は店頭で販売しているカイワレ大根そのものでした。ピリッと辛味の効いた味が、寒い冬の食卓には新鮮な味わいに感じました。
スプラウト栽培のまとめ
- 種子:大根(青首大根)
- 時期:2月
- 場所:コタツの中
使用した種子は、一般的に野菜として収穫する時には30~40cm程度に大きく成長する青首大根の種子です。そして、発芽のために利用した場所は、ほとんど温度管理の必要がないコタツの中に放置しただけでした。もちろん、夜間などコタツを利用しない時には、コタツの電源は切っていました。必ずしも温度を一定に維持する必要はありませんでした。
発芽後は、間接的に日光の光線が当たる場所に1日程度放置しておいたところ、直ぐに緑化の効果が出てきました。以上のように、初めてスプラウトに挑戦する素人でも簡単に栽培することができました。皆さまも、野菜サラダが不足する、寒い冬の時期に是非挑戦してみてください。