香港旅行の方へ 天気と服装を確認! 春夏秋冬と雨季・乾季の時期は?

香港旅行を計画の方へ、現地香港の季節毎の気温、降雨量、湿度などの気候に関する情報を、まとめましたので紹介します。

旅行前に、最も気になることの一つが、現地の天気や天候に関することです。そして旅行準備として、現地の気温や湿度に合わせた服装を用意したいものです。

  • 香港には春夏秋冬の四季の変化はあるのか?
  • 乾季と雨季の時期の節目はいつ頃なのか?
  • 季節毎の服装はどうしたらいいのか?

そんな疑問にお答えします。

 

香港の年間の月別気温・湿度・降水量の統計データ

まず、香港の下記の気候に関する、過去30年間の平均の統計データ(出所:香港天文台)を見てみましょう。

  • 年間の月別気温(平均気温/最高気温/最低気温)
  • 年間の月別湿度
  • 年間の月別降水量

香港の年間の月別気温(平均/最高/最低)のグラフ

香港の年間の月別降水量のグラフ

香港の年間の月別気温(平均/最高/最低)の気象統計データ

香港
最高気温
香港
平均気温
香港
最低気温
東京
平均気温
年平均25.623.321.415.4
1月18.616.314.55.2
2月18.916.815.05.7
3月21.419.117.28.7
4月25.022.620.813.9
5月28.425.924.118.2
6月30.227.926.221.4
7月31.428.826.825.0
8月31.128.626.626.4
9月30.127.725.822.8
10月27.825.523.717.5
11月24.121.819.812.1
12月20.217.915.97.6

上記の気温に関する表から分かることを、以下にまとめておきます。

  • 香港の年間の平均気温は23.3度と東京と比較して8度程度高い
  • 年間を通しての月別の最高平均気温は7月の31.4度、8月の31.1度と高い
  • 年間を通しての月別の最低平均気温は1月の14.5度、1月の15.0度と比較的温暖
  • 冬期の香港と東京の平均気温の気温差は約11度と大きい

香港の年間の月別湿度と降水量

香港
湿度
%
東京
湿度
%
香港
降水量
mm
東京
降水量
mm
年間78652398.51528.8
1月745224.752.3
2月805354.456.1
3月825682.2117.5
4月8362174.7124.5
5月8369304.7137.8
6月8275456.1167.7
7月8177376.5153.5
8月8173432.2168.2
9月7875327.6209.9
10月7368100.9197.8
11月716537.692.5
12月695626.851.0

上記の香港の湿度と降水量に関する表から分かることを、以下にまとめておきます。

  • 香港の年間の平均湿度は78%と高い(東京の平均湿度は65%)
  • 月別の平均湿度は69%~83%と非常に高い
  • 月別の降水量は夏期と冬期により大きく異なる
  • 香港では、夏期の降水量は多いが、冬期の降水量は非常に少ない

香港の季節と時期による天気の違い

上記の気温、湿度、降水量の天気に関する情報から、香港では概ね、下記のような夏期(雨季)と冬期(乾季)の二つの季節に区分されます。

ただし、厳密には冬期は降水量が少ないという意味では乾季と言えますが、湿度の高さに注目すれば、乾季と言えないかもしれませんね。

また、夏期と冬期の丁度、節目に当たる4月と11月は非常に短い春と秋が顔を覗かせる季節です。そう考えると、香港の春夏秋冬の四季は、下記のような区分になります。

  • 春 : 4月
  • 夏 : 5月~9月
  • 秋 : 10月~11月
  • 冬 : 12月~3月

上記の通り、香港では約半年間くらい、日本人には体感的に夏の暑さと湿度の高い蒸し暑い時期が続きます。反対に、冬の時期は12月から3月くらいまでになります。ところが実際には、冬と言っても、平均最低気温が15度程度ですので、それ程寒いと感じることは少ないでしょう。

香港の季節毎の天気と服装

香港での春(4月)の天気と服装

日本では、4月と言えば寒い冬から気温も徐々に上がり暖かくなる季節ですね。花粉症の問題はありますが、季節的には非常に過ごしやすくなる時期です。

ところが、香港でも、気温が上がり暖かくなると同時に、降雨量も増加する時期でもあります。そのため、湿度も高くなり、どんよりとした天気の日が多くなります。南国特有のジメッとした空気が肌にまとわり付くイメージです。

4月頃の服装について、この時期頃からは夏の時期の服装で十分です。つまり、日中はTシャツとハーフパンツで十分です。また、雨が降る日が徐々に多くなりますので、外出する時には折り畳み傘を持って出かけたほうがよいでしょう。

香港での夏(5月/6月/7月/8月/9月)の天気と服装

この時期は、日本の真夏と梅雨の時期を合成したような気候になります。香港は亜熱帯気候のエリアに該当しますが、夏の時期は熱帯気候特有の蒸し暑さが特徴的です。

日本の梅雨の時期とは異なり、雨が降るときにはスコールのような大雨が短時間で降ることが多くなります。その上で、日中の気温は30度を超えるため、湿度が高くなるわけです。

香港の夏の時期を旅行する時の服装は、蒸し暑い天気に対応したものを選びましょう。出来るだけ風通しがよく、通気性のある素材の服が良いでしょう。また、香港の夏の時期は、ホテルやレストランあるいは公共交通機関も、室内はよく冷房が聞いています。

そのため、蒸し暑い外気温から室内に入ると、室温は非常に寒く感じます。そのため、外出する時には、汗を拭くためのハンドタオルと室内用に薄手のカーディガンを持ち歩くことをおススメします。また、夏の時期はいつでも雨が降り始める可能性がありますので、折り畳み傘を持ち歩きましょう。

香港での秋(10月/11月)の天気と服装

10月に入ると、ようやく朝晩の気温が下がり始めます。ところが、日中の気温は、まだ30度を超える日も多く、湿度も高いため、体感的には暑く感じる日が多いでしょう。

そして、11月になると夕方以降~朝方までは気温が下がり、少しづつ過ごしやすい季節に移行していきます。また、雨が降る日も少なくなり、降雨量も少なくなります。

そのため、観光目的の旅行をするには比較的過ごしやすく、観光で外出するには良い季節でしょう。この時期の服装はTシャツに薄手の長袖シャツかジャケットが一枚あれば十分でしょう。ただし、日中しか外出しない場合は半袖シャツだけでも十分でしょう。

香港での冬(12月/1月/2月/3月)の天気と服装

12月になると一気に気温が下がり、暑さが薄らぎ、更に過ごしやすくなります。そして、その気候は2月あるいは3月中旬頃まで続きます。3月中旬頃から気温が上がり始めます。

また、香港の冬の時期の降雨量を確認してみると分かりますが、雨が降る日が極端に少なくなります。冬期に限っては、東京よりも降雨量が少なくなります。ただし、依然として湿度は70%~80%と高いため、空気は少し重く感じるかもしれません。

日本の10月頃の秋の時期をイメージしてみてください。この時期は、朝晩は冷え込む日も多くなりますので、長袖シャツやジャケットが必要になります。寒波が上空を覆うような日は、一時的に極端に寒くなる日も偶にあります。一枚くらいは暖かいヒートテックを持っていると安心ですね。

 

参考記事: 世界の季節