倉庫内軽作業のピッキングのアルバイトをした経験から知った仕事の特徴と実態

私は過去に様々なアルバイトをしてきましたが、倉庫内軽作業の仕事をしたことが一回だけあります。倉庫内軽作業の仕事は、具体的には、下記のような仕事に区分されます。

  • 伝票処理
  • ピッキング
  • 検品・シール貼り
  • 梱包作業
  • 荷物出荷・積み込み

女性の場合は、伝票処理や検品・シール貼りなど重労働が比較的必要ない仕事をすることが多くなります。一方、男性の場合は、梱包作業や荷物の出荷あるいはトラックへの積み込み補助のような、肉体労働に近い作業をすることが多くなります。

そして、ピッキングは扱う商品にもよりますが、比較的小さな軽いものを扱う場合は、男女問わず業務に就くことが出来るでしょう。そして、私が派遣労働者として働いた倉庫内軽作業は「ピッキング」でした。今回はピッキング作業の仕事内容とメリットあるいはデメリットを考えながら、アルバイトや派遣労働として働く場合の適性について、簡単にご紹介します。

倉庫内作業のピッキングのお仕事とは?

上述したように、ピッキング作業は、お客さんが発注した商品を指示書(受注伝票)に記載されている通りに、倉庫内に収納されている商品を掻き集めて品出しをする作業になります。主な仕事の流れは下記のようなプロセスになります。

  1. 指示書を受け取る(または自分で持って行く)
  2. 指示書に記載の品番でロケーションに行く
  3. 商品を探し出す
  4. 指示書にピッキングした品番をチェックする
  5. 指示書に記載の商品を全てピッキングする
  6. 検品場所に指示書と全ての商品を置く

ここまでの作業が一般的なピッキング作業の流れです。その後は検品担当が二重チェックをして梱包し出荷作業へという流れになります。ただし、自分がピッキングした商品に過不足あるいは異なる商品をピッキングしてしまうと注意されてしまいます。その作業ミスが多いと、派遣社員やアルバイトの場合でも、厳しく注意される場合があり、最悪の場合は派遣会社スタッフを通して契約解除になる場合もあるかもしれません。

倉庫内ピッキング作業は仕事に慣れるまでの1ヶ月間が大変

上記の流れを想像すると簡単そうに思われるかもしれませんが、実際に現場でピッキング作業をすると、最初の1ヶ月くらいは想定外に時間が掛かってしまったり、ミスをすることがあったりします。私が働いたことがある倉庫では、職場の上司や同僚スタッフに恵まれたため最初の1ヶ月間くらいは、作業がゆっくりでもよいから正確にピッキングしてくるようにとアドバイスをしてくれました。そのため、緊張感が抜けリラックスして仕事をすることが出来ました。

まず、最初の2~3週間は指示書に記載されている商品がストックされている場所(ロケーション)がどこにあるのかが全く分かりません。というのも、商品センターの倉庫があまりにも広いため、棚番号を覚えるのに時間が掛かったりしました。ベテランスタッフになれば、指示書を見た瞬間に、どの商品からどの順番でピックアップしていけばよいかが簡単に見当がつくのですが、初心者には慣れるまでは時間が掛かってしまいます。そのため、1つのピッキング作業に多くの時間が必要になります。

一般的には、指示書に棚番号が書かれており、その棚番号のどの棚段に商品があるのかを確認して、その棚から品番に合致した商品をピックアップすることになります。初めの内は、商品名を見ても商品の形態なども全くわからないため、一つひとつ指示書の品番と商品に記載されている番号を確認することになりますので、更に時間が必要になります。そして、偶には棚に商品が欠品している場合があり、時間を掛けて探し続けていると、上司から作業が遅いと言われることもありました。欠品だと思った時点で、直ぐに上司か先輩スタッフに相談することが重要でしょう。

ピッキング作業は作業効率のスピードと体力が必要な仕事

ある程度、仕事に慣れて指示書通りに商品を正確に収集できるようになると、その後は作業効率を上げるために、より短時間でピッキングするように求められます。というのも、ピッキング作業の派遣やアルバイトは、繁忙期の猫の手を借りたいような時期に募集されるため、場合によっては作業効率が悪いスタッフは改善を求められます。実際に、同時に勤務を始めた1人の派遣スタッフは、あまりにも作業効率が悪かったため、ピッキング作業から倉庫内整理に配置転換されていました。

また、ピッキング作業は非常に広い倉庫内を朝から夕方まで、歩き続けなければならない仕事のため、パワー系体力ではなく、持久系体力が必要になります。とはいっても、午前中に1回と午後から1回、2時間おきに、それぞれ15分間の休憩がありましたので、実際には勤務時間中、ずっと歩き続けているわけではありません。とは言うものの、一日の歩行距離を計ってみると15km~20km程度は歩くことになりますので、健康には非常によい仕事だといえるかもしれません(笑)。

ピッキングスタッフとしての仕事であれば、扱う商品にもよりますが、ほとんどの場合は重量の重い荷物を持ち上げたり荷出ししたりするような作業は少ないと思います。私が勤務した倉庫でも、比較的軽い商品ばかりを扱う会社でしたので、普段の作業で重労働をするようなことはありませんでした。ただし、受注商品が少ない日は出荷も少なくなるため、ピッキング作業も暇になってしまいます。そのような日は、(男性スタッフだけ)倉庫内整理として20kg程度のダンボール箱を積み上げたり下ろしたりする作業を、退社時間の定時になるまで暫定的にするようなこともありました。

倉庫内ピッキング作業の1日の勤務実態

下記は私が勤務した倉庫での1日のスケジュールです。午前8時から午後5時までで1日8時間勤務の会社でした。

08:00 出社・ミーティング
08:05 ピッキング作業開始
10:00 休憩
10:15 ピッキング作業再開
12:00 昼食・休憩
13:00 ピッキング作業開始
15:00 休憩
15:15 ピッキング作業再開
17:00 定時・退社

※残業時間は週1~2日程度、最大で1時間程度ありました。

ピッキングのアルバイト・派遣労働の特徴と注意したいこと

ピッキング作業をして思ったことは、休憩を挟み、ひたすらほぼ1日中歩く必要があります。余談ですが、私が勤務した会社ではケガをする可能性があるため走らないようにアドバイス・指導されていました。そのため、歩くことが好きな方や長時間歩くことに慣れている方には、適した仕事だと思います。

私は3ヶ月間だけの勤務でしたが、3ヶ月程度の勤務であれば、特に作業がマンネリ化して退屈になることもありませんでした。というのも、工場内のライン作業であれば、同じ場所でベルトコンベアに貼り付けになり、ある意味ロボットのように作業を続けなければなりませんが、そのような空間的な拘束がないため、精神的には比較的楽な仕事だと思います。当然ですが、サボることはできませんが、もしサボっていた場合は、倉庫内放送で呼び出されます。一度、トイレ中に倉庫内の放送で呼び出されましたが・・・。

また、私が勤務した時期は8月から11月くらいまででしたので、8月と9月は倉庫内の気温が高く、非常に暑かったです。というのも、倉庫内にはエアコンなどあるはずもなく、気温がかなり高くなる上に、雨が降るとジメジメと蒸し暑くなります。そのような倉庫内で歩き続けていれば、ひたすら滝のように汗が噴出してきます。作業中は止まることなく汗が出ていたのを思い出します。

このような職場環境のため、倉庫内の休憩スペースには、スポーツドリンクやウォーターサーバーが備えられており、休憩時間はもとより、作業中でも水分補給が出来るようになっていました。むしろ、上司や先輩スタッフからは積極的に水分補給をするように言われていました。

ピッキング作業の仕事では煩わしい人間関係はナシ

私が勤務していた倉庫での派遣スタッフやアルバイトは、老若男女、つまり年齢層も性別も様々な方たちでした。若い女性もいれば、50歳台と思われる中年女性もいました。ただし、私を除いて男性スタッフは、20歳代の若い人が多かったです。もちろん、正社員の方は中年の方も多いのですが・・・。それでも、休憩中なども含めて勤務中は、特に人間関係に気を遣うようなこともありませんでした。

敢えて、人間関係に気を遣うことと言えば、探しているピッキングすべき商品が見つからない場合やフォークリフトを使用しなければ品出しできない場所に商品がストックされている場合に、正社員の方にお願いする時くらいです。それ以外の作業中は、ひたすら自分独りで作業を淡々と進めていくことになりますので、人付き合いが苦手な方には適した仕事とも言えます。

私が派遣会社に登録してピッキング作業の仕事の紹介を受けるまで

私がピッキング作業の仕事をする切っ掛けは、短期間の派遣労働をしようと思い、派遣会社に登録したことです。実は、当時、自営業をしていた私は、仕事が少なく時間的に余裕がある時には、生活費の足しにするためアルバイトをしようと思ったのですが、派遣労働スタッフの方が時給が高いため、派遣会社に登録することにしました。それで、運良く自分に合った仕事を紹介してもらえれば、3ヶ月程度の期間だけ働こうという気軽な気持ちで登録しました。

私の希望は、引っ越し作業などの肉体的に重労働な仕事や工場内のライン作業以外であれば、特に職種の希望は他にありませんでした。そこで、自宅からも勤務可能で重労働を伴わない倉庫内軽作業のピッキングを紹介されたというわけです。その当時の私には勤務期間や職種などの希望条件に合致している、思い掛けず好条件の仕事でした。

工場内軽作業や倉庫内軽作業のお仕事をご希望の方へ

このように、派遣会社に登録し希望条件を知らせておくだけで、自分の条件に合致した仕事を紹介してくれます。また、アルバイト情報誌などに掲載されているお給料(時給)よりも高待遇の条件で働くことが出来るのも、派遣紹介会社を利用するメリットです。また、派遣労働の仕事を長期間継続すれば、福利厚生や失業保険の対象にもなります。

また、実際に紹介いただいた仕事に対して、派遣先企業との給料や残業など、直接聞きにくい勤務条件などは、派遣企業のコンサルタントやエージェントが仲介役となり交渉してくれますので安心して働くことが出来ます。実際に、私が登録した派遣会社のスタッフの方も、親切にも(私の記憶では)3ヵ月の内2回程度、派遣スタッフ(私)や派遣先企業(倉庫)の担当者の双方に仕事上での問題がないかを対面で確認するために派遣先の倉庫まで足を運んでくれました。

派遣会社に登録する場合は安心して働くことが出来る実績のある派遣会社を選ぶことが重要でしょう。また、実際に勤務する場合は、担当となる派遣元のスタッフが親切丁寧に対応してくれるかも確認する必要があります。>>>求人情報で確認してみましょう。