胚芽と健康の関係と、胚芽を多く含まれている玄米を摂取することによる、健康維持の影響に関して簡単にご紹介します。
健康維持には栄養バランスのよい食習慣が重要
栄養バランスを考えて食事を摂るという、言葉をよく聞きます。また、肉を食べるのなら、それに相当する野菜もたくさん食べないといけないということもよく聞きます。
そもそも、最初から栄養バランスのよい食べ物を摂取していれば、食事の際のおかずの栄養バランスを考える必要はありません。
栄養バランスのよい食物とは、精白していない穀物です。具体的には、最も摂取しやすい食物としては玄米です。玄米は、人間にとって栄養の成分組成が最もふさわしいもとなのです
繰り返しになりますが、玄米などの無精白の穀物は、それ自体が栄養バランスの非常によい食品であるということを強調しておきたいと思います。
健康維持には胚芽が良い?
それでは、玄米などの無精白の穀物の何が、私たちの健康によい効果をもたらすのでしょうか。無精白穀物には、胚芽が含まれています。
胚芽とは、植物の種子の中にあり、芽となって成長する部分のことです。胚芽の働きは、血液の性質を速やかに正常な状態にすることになります。
つまり、健康な胃をつくり、腸の状態を整えて、肝臓を状態を改善し、老廃物を速やかに排出する効果があります。それでは、胚芽にはどのような栄養が含まれているのでしょうか?
胚芽に含まれている栄養素と胃腸への効果とは?
胚芽の脂肪中には植物性不飽和脂肪酸といわれる栄養素が多く含まれています。例えば、リノール酸、リノレイン酸などのことです。
この栄養素により、血液中のコレストロールはどんどん低下して、動脈硬化の予防になり、血管をきれいに若返らせる効果があります。このようにして、胚芽は肉食中心の食生活の弊害を、いく分か押さえる効果が期待できます。
肉や卵、白米や白砂糖などの食生活を続けていると、次第に胃腸の働きが衰退して、やがて便秘がちになります。便秘になると、腸内の内容物は腐敗しやすくなりますが、胚芽を与えることで、腸の運動量は高まります。
そのために、便通がよくなり、腸内での腐敗も収まるというわけです。腸内の機能を健全化することは体質改善の第一歩です。
胚芽による健康効果と効能を高める栄養素とは?
数ヶ月間、胚芽成分を十分に摂取すれば、以下のような効果が期待できます。
- 疲労回復
- 視力回復
- 白髪の予防
玄米の胚芽に含まれるビタミン群
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ビタミンE
あらゆるビタミンを多く含んでいる上に、酵素やミネラルも含んでいるため、健康づくりには欠かせない栄養素の高い食物です。