家庭菜園や農作業時の服装

家庭菜園や農作業をする時の服装について、実際の畑で作業をしてみた時の機能性を中心に考えて見ましょう。家庭菜園と本格的な農作業では、少し異なるかもしれませんが、農作業をするという共通項をベースに考えてみます。

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農作業をする時の服装は?

農業をする時に身に付けるものは、基本的には下記の通り3点です。

  • 着るもの
  • 履くもの
  • 被るもの

農作業の衣服はどうしたら良い?

まず、「着るもの」である衣服について、考えてみましょう。農作業時の服について、必要な条件を考えてみると、下記の5つのポイントを基準に考えていけばよいでしょう。

  • 動きやすい服装
  • 通気性のある服装
  • 害虫などの被害に遭いにくい服装
  • 耐久性のある服
  • 汚れが目立たない色

動きやすく通気性のある服装

実際に、畑で軽作業をし少し動くだけでも、汗がジワジワ出てきます。ましてや、冬の時期以外の季節で、日中に作業をする場合は、かなりの汗が噴き出してきます。このように、作業をする時に、例えばジーパンのようなズボンをはいている場合は、汗でズボンがピッタリと皮膚に張り付き、非常に動きにくくなります。このように考えると、汗をかいた時にも、サラッとして動きやすい素材の服が良いでしょう。このように、農作業時は汗が出るものです。このことを前提に考えると、汗が出たあと、乾きにくい素材の服よりも、通気性の高い素材の服をおススメします。

害虫などの被害に遭いにくい服

また、畑で農作業をした経験がある方であれば、分かりますが、農作業は害虫との戦いにもなります。特に、夏の時期で虫が多い季節では、蚊や虻(あぶ)をはじめとした虫や時には蜂など虫に刺されやすくなります。畑では虫との闘いも覚悟しておかなければなりません。害虫からの被害を最小限に抑えるために、あまりにも薄い素材の服は農作業には向きません。それでも、虻や蜂などは服の上からでも針が皮膚にまで届いてしまい、刺されることは、しばしばあります。汗を吸収し、乾きやすい素材のTシャツの上に、害虫に刺されにくい厚手でなおかつ通気性の高い素材の服が理想的です。当たり前ですが、半袖の服で作業をすると虫に刺されまくりますので、長袖服が基本です。

耐久性のあり汚れが目立たない色の服

農作業をしていると、服は汗をかいたり、土などで直ぐに汚れてしまいますので、何度も洗い回して、使うことになります。そのため、できるだけ耐久性の高い素材の服を選ばないと、数回だけ使っただけで、使い物にならなくなってしまいます。また、農作業をしていれば、必然的に服は汚れます。草の汁の緑素などの汚れは洗濯機で洗ったくらいでは、落ちませんので、淡い色の服よりも濃い色の服を選んだほうが汚れが目立たないという点でおススメします。

つなぎ服のメリットとデメリット

農業服の形態については、つなぎ服かそれ以外の服に分かれます。
つなぎ服のメリットは、そのような服のほとんどの素材が丈夫な綿製かポリエステルの混成素材ですので、耐久性もあり丈夫です。破れる心配もなく、汚れても全く問題ないという安心感があります。

一方、つなぎ服のデメリットは、特に、女性の場合はトイレに置く時は、少し面倒だということも考えられます。

ここまで、実際の農作業時の事情を勘案して、どのような服が農作業に適しているのかと考え、細かなことを挙げてみました。実際には、古くなったTシャツや生地が丈夫な長袖シャツ、はき古したジーパンや綿パンでも、何でもかまいません。要するに、自分が動きやすく、汚れてもよい服であれば、何でもよいでしょう。

農作業時の靴はどうしたら良い?

農作業時の履物はゴム長靴が最適

次に、農作業時に適している「履くもの」について考えてみます。農作業をする時の畑の状態は、乾いている時もあれば、湿っている時もあれば、ぬかるんでいる時もあります。

これらどのような状態の時にでも、万能な履物は、ゴム長靴です。農作業時の履物はゴム長靴が基本ですが、そのほかにも、地下足袋を使用する方も多くいます。地下足袋を使用するメリットは、長靴と比べると、圧倒的に動きやすく、もたつかないため、これだけでも作業効率が格段に上がります。

ゴム長や地下足袋以外の履物が適さない理由

また、ゴム長靴や地下足袋以外の一般的なシューズなどは、あまりおススメしません。その理由は、上記でも述べた通り、畑には様々な害虫がいますし、ぬかるんでいると直ぐに使い物にならなくなってしまいます。シューズの場合は、靴下を履いていても足首の辺りは蚊に刺されたりして、痒くてたまりません。時には、虻に刺されてしまうときもありますし、ムカデが足首をたどって、ズボンの中に入ってきてしまうこともあります。

また、以前、私も経験したことですが、湿度が高い季節に、草むらで作業をすると、蚤(ノミ)が発生しており、靴下の中に入ってきて、刺されまくったことがあります。このような害虫からの被害のリスクを軽減するためにも、家庭菜園を含めた農作業をする時には、ゴム長靴か地下足袋が最適です。

農作業時の帽子はどうしたら良い?

麦藁帽子は農作業時の強い味方

次に、農作業時に適している「被るもの」について考えてみます。実際には、農家の方が作業をするのは、日が昇り始めてから気温が高くなる正午前まで、夕方から日が沈むまでの時間帯が多いです。つまり、午前中でも日が昇り暑くなれば、作業を切り上げますし、特に昼下がりの暑い時間帯は畑では作業をしないのが現実です。

とは言っても、やはり頭を覆って直射日光を避ける帽子は必携です。それでは、どのような帽子が適しているのでしょうか?
女性の場合は、日焼けを避けられるような、前のつばが広く大きいものがよいでしょう。それに加えて、首から肩までカバーが付いているガーデン作業用の帽子が人気があります。

男性の場合も女性の場合は、麦わら帽子は、日差しを避けると共に、通気性も抜群だという点では、おススメです。また、風が強い時などは、麦わら帽子より野球帽のようなキャップが便利です。