自動車一台の一年間の維持費はいくらか? 家計の圧迫要因では?

自動車を一台所有するために必要な費用はどのようなものがあるかを考えてみましょう。そして、自動車の一台あたりに掛かる一年間の維持費がいくらくらい必要なのかの目安を考えてみましょう。

その後、一年間あるいは1ケ月の各期間で、自動車を使用する頻度がどれくらいなのかを考えてみます。そうすると、上記で計算した自動車の一年間の維持費と、それぞれの期間毎の自動車の使用回数から、自動車を一回使用した場合のコストが計算できます。

自動車一台の一年間の維持費

それでは、私の過去の支払い実績と一般的な自動車に必要な維持費を考慮して、下記の費用と回数などを計算してみます。

自動車の各種維持費

  • 自動車本体
  • 自動車保険(任意保険、自賠責保険)
  • 自動車税・自動車重量税
  • 車検費用
  • メンテナンス費(タイヤなどのパーツ)
  • 駐車場代
  • ガソリン代

ただし、上記の内、ガソリン代は固定費ではなく変動費にあたりますので、計算から除きます。

一年間と1ケ月に換算した概算の維持費

一年間1ケ月
自動車本体300,00025,000
任意保険30,0002,500
自賠責保険12,4751,040
自動車税39,5003,292
重量税18,4501,538
車検費用25,0004,167
駐車場代120,00010,000
メンテ・パーツ等60,0005,000
合計630,42552,535

自動車本体の一年の費用は、一台180万円の自動車を耐用年数の6年で計算しています。(一台300万円の10年償却と同額にしています)自動車保険や自動車に関わる税金は法定費用、あるいは私の過去の実績を基に概算費用を見積もってみました。

上記のように、一年間の自動車の維持費と、その費用を1ケ月あたりに計算した維持費は、下記のような結果になりました。

  • 一年間の維持費 : 630,425円/年
  • 一ヶ月の維持費 :   52,535円/月

一ヶ月の自動車の使用頻度はどれくらいですか?

自動車の使用頻度はどれくらいなのか、を考えたことはありますか?
一年間の車の使用頻度を知るために、一ヶ月間でどれくらい自動車を使用しているのかを考えてみましょう。そして同時に、どのような目的で車を使用しているかも考えてみましょう。

私の場合は、車で通勤していた時には、当然、ほぼ毎日車を使用していました。平日は通勤で使用し、土日の休日は一日くらいレジャーや買い物で使用していた記憶があります。

そして、社内で異動になった後は、電車通勤になりましたので、平日はほとんど使用しなくなりました。そして、土日の休日も、それ以前と同じように週に一日くらい使用する程度でした。

上記の通り、車通勤であれば、自動車は非常に便利ですし、日常生活においてはなくてはならないものになります。ところが、通勤で使用しない場合は、せいぜい週に1日~2日程度の使用頻度に止まるというのが私の例になります。

自動車一回あたり使用の費用を計算してみよう

上記の例をもとに、下記のケースで自動車を使用する場合の一回あたりの費用を計算してみましょう。

  • 通勤で使用したケース :   2,043円
  • 週二回の使用のケース :   6,129円
  • 週一回の使用のケース : 12,258円

通勤で使用したケースでは平日は毎日、週末に一日を使用したと仮定して、一週間では6日間使用したと見做して計算してみました。つまり、一ヶ月では25.7日(6/7 × 30日)の使用という結果になります。

同じように、週二回と週一回の2つのケースでは、それぞれ1ヶ月あたり8.6日/月、4.3日/月の使用頻度と計算されます。

上記のような1ケ月あたりの使用頻度に対して、自動車一台あたり毎月52,535円相当の固定費が掛っていました。その金額を1ヶ月の使用頻度で割り戻したのが、上記の計算結果で、それが自動車を一回使用するために必要な費用になるわけです。

レンタカーを借りたらいくらの費用が掛かるのか?

さて、今度はレンタカーを借りた場合のケースを考えてみましょう。自動車を所有しているとレンタカーを借りることは滅多にないため、レンタカーの利用料金はあまり気にしたことがないかもしれませんね。

私もレンタカーを使用した経験は、自家用車ではいけないような沖縄などの国内旅行で使用したり、国内出張で会社負担で使用したことくらいですので、あまり詳しくはありません。

そこで、ネットで簡単に予約ができ、レンタカーを簡単に借りられる会社を調べてみました。日曜日の8時間の利用料金と免責補償を含めた料金は下記の通りでした。

  • 利用料金(8時間): 6,000円(1000cc)
  • 利用料金(8時間): 7,200円(1500cc)

上記のレンタカーは少し高めの利用料金のように感じます。カーシェアリングなどのサービスを利用すれば、更に利用料金は安くなり、手軽に便利に利用が出来るかと思います。

レンタカーやカーシェアリングの場合は、利用時間により料金が変わりますので、少し遠くへとドライブへ行った時は8時間以上の利用になることもあるでしょう。

その逆に、半日だけの利用であったり、少しの時間、買い物に出かけるだけの場合は、カーシェアリングを利用すれば、15分単位で200円程度から利用ができ、便利でリーズナブルです。また、近場の買い物であれば、タクシーを利用した方が手軽で安くなる場合もあります。

自動車の所有とレンタカーでは、どちらが家計に優しいのか?

もう答えは出ていますが、自動車の所有と、必要な時だけレンタカーやカーシェアリングのサービスを利用するのでは、どのケースがどれくらい費用を抑えられるのかを考えてみましょう。

上記のケースでは、自動車を一台所有した場合の1ケ月あたりの維持費は、約52,500円でした。それに対して、自動車を所有しないで、レンタカーやカーシャアリングサービス、あるいはタクシーを利用する場合は、どうなるでしょうか?

週2回以内、一ヶ月で8回以内の自動車の使用頻度であれば、自動車を所有しないで、必要な時にだけレンタカーなどのサービスを利用して借りる方が圧倒的に安くなります。つまり、安くなった分は直接、家計の固定費の削減に繋がります。

まとめ:自動車所有が必要かを検討し固定費削減へ

日常生活で車を頻繁に使用している方はともかく、自動車の利用目的が限られている場合は1ヶ月の使用頻度は多くないはずです。

自動車に関連した費用は多くが固定費になりますので、使用頻度が多くなければ、その分は余分な費用として家計を圧迫する要因になります。

特に、普段の使用状況から考えて、自動車所有の必要性が低い場合は、車を所有しない生活を考えてみてください。もし、車の所有をしなければ、家計の固定費をグ~ンと削減することができ、その分は貯蓄に回すことが出来ます。

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