生活費の四大固定費とは? 家計のスリム化で削減が注目される理由

四大固定費とはどのような生活費の費用のことなのか、家計のスリム化を考える際に、なぜ固定費が注目され、固定費の中でも、なぜ4つの費用を削減する必要があるのか、という点について、解説します。

四大固定費とは?

  • 住宅
  • 保険
  • 教育
  • 自動車

住宅に関する費用とは、既に家を住宅ローンを組んで購入している場合は、住宅ローンの支払い(火災保険も含む)になります。また、賃貸物件を借りている方は、毎月の「家賃の支払いになります。

保険に関する費用とは、生命保険、火災保険(住宅購入者)、自動車保険などさまざまな保険の支払いがありますが、主なものとしては生命保険の支払いになります。

教育に関する費用とは、子供の学習塾や習い事の月謝をはじめとして、子供が私立の学校へ通学する場合には、非常に費用が高くなり、家計を圧迫する最大に要因にもなります。子供が進学する場合にはよく検討したほうが良いでしょう。

自動車に関する費用とは、文字通り自動車やバイクに関連する、下記のような全ての費用になります。

  • 自動車ローン
  • 自動車保険(任意保険、自賠責保険)
  • 自動車税・自動車重量税
  • 車検費用
  • メンテナンス費(タイヤなどのパーツ)
  • 駐車場代
  • ガソリン代

このように自動車に関連する費用を挙げてみると、実に多くの費用が掛っていることに気が付きます。上記の費用の内、特に、ガソリン以外の費用が固定費となります。

生活費の節約で固定費が注目される理由

一般的に、家計の生活費の内で最もその比率が高い費用は、住宅に関する費用になります。例えば、両親と同居などの事情で住宅に関する費用がほとんど掛からない方は、その費用分は全て貯蓄や投資に回すことができるため、非常に有利なライフプランを立てられます。

ところが、ほとんどの方は家計の中で最も比率が高いのが現実です。そして、次に注目すべき生活費の固定費は保険になります。と言うのも、住宅ローンは支払いが終われば、それ以降は支出がなくなりますが、生命保険の場合は、契約内容によっては一生支払わなければなりませんので、長期間で見ると、その費用負担は非常に大きくなるわけです。

そして、教育費に関しては子供が将来、私立の学校へ通学するのか、公立の学校へ通学するのかにより、大きく費用負担が変わってきます。この場合、学校とは幼稚園(保育園)、小学校、中学校、高校、大学(大学院)まで、最大で24年間もの長期間の支出になります。そのため、費用も多くなる為、家計の見直しの際には注目されるわけです。

更に、自動車関連の支出に関しては、自動車を使用しても、使用しなくても、ほとんどの費用は毎年(場合によっては毎月)、必ず支払いをしなくてはなりません。そのため、自動車関連の支出に関しては、車の使用頻度を勘案して、その必要性を十分考慮することが重要です。車を所持しなければ、この費用はゴッソリとその支出を削減することが出来ます。

本当に家計の生活費の変動費を削減することが出来ますか?

家計のスリム化には四大固定費を大胆に見直す必要がある理由について考えてみましょう。家計の生活費は大きく変動費と固定費に区分できます。まず、変動費の削減を検討する場合は、どの支出を減らしますか?

食費でしょうか? 衣服費やレジャー費用、あるいは飲み代などの交際費でしょうか? どの費用も減らそうと思えば、直ぐにでも減らすことができそうですね。ところが、これらの費用を10年間、20年間、30年間もの長期間、ずっと継続して支出を抑えることを考えた場合、並大抵の努力では続けられないはずです。また、そのような努力を長期間続ける場合は、人によってはかなりのストレスになることでしょう。

例えば、一年や二年の短期間の間だけ、支出を抑えるために、お酒を飲むのを止めたり、旅行へ出かけることを止めたり、お洒落な洋服を買うのを我慢することは出来るかもしれません。実際に、変動費の支出を抑えることを長期間続ければ、貯蓄が増えることは想定されますが、その努力とストレスを考えると、長続きしない可能性の方が高くなることでしょう。

家計のスリム化で四大固定費を削減する必要がある理由

ところが、上記で説明した4大固定費の削減であれば、極端な話をするば、たった一回の支出の見直しをして、払い過ぎている支出を適正な状態にすること、あるいは必要がないモノやサービスを断捨離することで、何の努力もストレスを感じることもなく、赤字だった家計を黒字にすることができたり、少なかった毎月の貯蓄額を多くすることが出来ます。

実は、その貯蓄額が増えることで、部分的に投資に回すことで、更に将来の備えとなるお金がお金を生み出すという好循環を導くことさえ出来るわけです。これが、家計のスリム化で変動費ではなく、四大固定費を削減する必要がある最大の理由です。

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