家計で変動費と固定費と言えば、何を思い浮かべますか?
家計の生活費を見直す際に、まず知っておかなければならない生活費の管理に関する重要な概念になります。
最初に、変動費と固定費の一般的な考え方を説明します。その後、家計の生活費における変動費と固定費の具体的な例を挙げて、その違いをご紹介しようと思います。
変動費と固定費の一般的な考え方
元々、これらの言葉は会計の専門用語で、特に管理会計の分野で企業経営を分析する時に使われる考え方です。もう少し具体的に言えば、日商簿記2級の検定試験を受検する際には、必ず勉強しなければならない概念です。
変動費とは、一定期間に変動する費用のことです。そして固定費とは、一定期間では変動しない固定された費用のことを示しています。例えば、1ヵ月間で、お米は食べれば食べただけお金が掛かりますので変動費になります。一方、家賃は1ヵ月間、ずっと家に居ても居なくても、支払うお金は変わらないため固定費になります。
言い換えると、例えば1ヶ月の期間で、使用状況によって支払いの金額が変わる支出を「変動費」と呼んでいます。一方、使用状況によって支払いの金額が変わらない支出を「固定費」と呼びます。
家計の生活費での変動費の具体例
- 食費
- 衣服費
- 交際費
- 医療費
- ガソリン代
- レジャー費
- 生活雑貨費
- 美容費
- お小遣い
家計の生活費での固定費の具体例
- 住居費
- 生命保険料
- 通信費
- 自動車関連費
- 水道光熱費
- NHKの受信料
- 新聞購読料
- 税金
- 塾や習い事の月謝
家計の生活費の見直しで重要なのは固定費? 変動費?
家計の生活費を見直す場合には、上記のような変動費と固定費という区分をした場合に、どちらから手を付ければよいでしょうか?
よく耳にする話は、電気代や水道代を抑えるために、頻繁に電気を消したり、エアコンをあまり使わないように務めたり、あるいはお風呂の水をチョロチョロと流すことで水道メーターの動きを止めるなど、あるいは食品スーパーには営業時間の終了間際で、割引商品を探すなどという涙ぐましい努力をされているかもしれませんね。
上記のような方であれば、間違いなく家計の見直しは固定費からすべきでしょう。と言うのも、それくらい家計の生活費のうち、変動費に当たる支出を努力によって管理されているわけですから、それ以上、毎月の支出を抑えることは難しいかもしれません。
ただし、食費や飲み代などの交際費、あるいはレジャー費用などが、あまりにも多過ぎる場合は、やはり固定費からではなく、変動費から家計の見直しを進めていくべきでしょう。
つまり、一部の方を除いた、多くの方にとっては、4大固定費を削減することで家計を見直し、その結果、生活費の節約に繋がる場合が多いのが現状です。