家計の生活費の負担になっているのは固定費の比率が大きく、変動費よりも固定費の削減の方が努力することなく、実行できるということを、他の記事で強調してきました。
そして、今回取り上げるのは、クレジットカードの年会費について、再考することで、家計の負担を軽減することを考えてみましょう。年会費と名の付くものは、文字通り全て固定費そのものです。
近頃では、クレジットカードを所有していない方は少ないかもしれません。何となく、クレジットカードと聞くと、昔はサラ金を抱えるような雰囲気がありましたが、最近では、クレジットカードがなければ、ネットショッピングも気軽にできない時代になりました。
クレジットカードのメリットとデメリット
一般的には、クレジットカードのメリットは、買い物をする時に手数料なしで支払いの決済ができ、翌月あるいは翌々月の支払いになります。
そのため、少しだけ支払いを遅らせることが出来ます。本当に、家計の資金繰りが逼迫している時には、上手に利用すると家計の助けになる場合もあります。
また、クレジットカードの支払いを毎月、遅れることなく銀行口座から引き落としされることで、金融機関からの信用も上がっていきます。
そして、クレジットカードの支払い以外のメリットは、旅行時には旅行傷害保険の役割も果たしてくれます。クレジットカードの種類や会社によっても異なりますが、国内旅行のみならず、海外旅行の場合も保険適用の対象になります。
その他、空港を利用する時には、カードの種類によっては、空港ラウンジを無料で利用できるなどの、カード会社独自のサービスを提供しているものもあります。
その一方で、クレジットカードのデメリットは年会費が掛かることになります。また、カードを所有していると、ついつい使い過ぎてしまう場合もあるかもしれません。その場合の対策としては、カードの利用限度額を下げるなどの方法もあります。
クレジットカードの使用頻度と比重は?
クレジットカードを持つようになった時期はいつくらいでしょうか?
私の場合は、学生の時に学生用のクレジットカードを所有して以来、その後、ずっと様々な種類のクレジットカードを所有してきました。
あくまで、複数枚のカードを所有してきたという意味で、複数枚のカードを利用してきたわけではありません。私の場合は、クレジットカードを利用する時には、メインカードを主に使用して、その他のサブカード2枚を状況に応じて使い分けています。
つまり、最大でも使用しているクレジットカードは3枚だけです。実際には、使用頻度から考えると、1.5枚程度になります。つまり、メインが1であるのに対して、その他のサブカードがそれぞれ0.25で、合計1.5枚の使用ということです。
クレジットカードの年会費はいくら? 10年間では?
所有している全てのクレジットカードの年会費を計算してみたことはありますか? 私は数年前に銀行通帳を見て、一年間で引き落とされているクレジットカードの年会費だけを調べてみました。
その結果、想定外に年会費の件数が多く、合計してみると、約40,000円弱の金額になっていてビックリしました。年会費が無料のクレジットカードを含めて、10枚も所有していることに気が付きました。
その時気が付いたことは、一年間で4万円の固定費は、10年間では40万円にもなってしまうという事実です。子供が生まれた時から、毎年、これだけの貯蓄をしておけば、大学入学時の18歳の時には、72万円の資産形成になります。
もはや、特別に学資保険の加入など必要がなくなり、クレジットカードの年会費を全て解約するだけで、子供の将来の教育資金を確保できるレベルの話になります。
クレジットカードの断捨離で家計の固定費削減をしよう
このように考えると、クレジットカードの年会費を、今一度、本当に必要な費用なのか、実際に使用しているクレジットカードはどれなのか、を見極める必要があります。
そして、使用していないクレジットカードで年会費が有料のものは、問答無用で会員から脱退することが賢明でしょう。名付けてクレジットカードの断捨離の実行です。
このようにして、クレジットカードの年会費を最小限に抑えることで、家計の固定費の削減を、手軽に実行することができます。
今でも、私はクレジットカードを複数枚所有していますが、一枚のクレジットカードを除いては、全て年会費無料のカードだけに加入しています。
特別に魅力的なサービスがなければ、ゴールドカードでもブラックカードでも、使用することがなければ、価値はゼロだということを肝に銘じておきましょう。