死亡保険の種類を知ろう! 終身保険/定期保険/収入保障保険の特徴と家計負担

保険は4大固定費の一つとして、家計の生活に負担を掛ける、大きな要因になります。そこで、今回は保険の中でも、最も見直しの余地がある生命保険について考えてみましょう。

生命保険の中でも、最も重要な役割を果たすのが死亡保険になります。死亡保険(死亡保障保険)とは、被保険者が死亡時に保険金が支払われる保険のことを言います。

その保険は、保険の保障内容、保険費用、保険金の受け取りという点から考えて、大きく3つの種類の保険に区分されます。

3つの死亡保障保険の種類と特徴を知ろう

  • 終身保険
  • 定期保険
  • 収入保障保険

終身保険

終身保険とは、被保険者が死亡時に保険金が支払われる保険のことを言います。そして、文字通り何歳で死亡しても、途中で保障が途切れることなく、一生涯死亡保障が続きます。

終身保険では、保険料払込期間の満期に近づけば近づくほど、払い込んだ保険料よりも、将来の受け取り金額(解約返戻金)が多くなります。その反面、中途解約をする場合は解約返戻金は払込金額よりも少なくなるのが一般的です。

終身保険の特徴
  • 積み立て型保険のため、満期まで払い続ければ保険返戻金を必ず受け取れる → メリット
  • 貯蓄性があるため、満期保険金は払込料に対してプラスになる → メリット
  • 毎月(毎年)の払込保険料が高いため、大きな死亡保障は設定し難い → デメリット
  • 中途解約は元本割れする可能性が高い → デメリット

定期保険

定期保険とは、保険期間が一定で、保険期間満了までの間に被保険者が死亡した時に保険金が支払われる保険のことを言います。例えば、10年/20年/30年(年満了)や60歳/65歳(歳満了)と保障期間決めて、掛け捨てる形で死亡保障を得るタイプの保険です。

定期保険の特徴
  • 短期間の死亡保障としては保険料が安い → メリット
  • 10年/20年の年満了の契約期間後は保障がなくなるため更新が必要 → デメリット
  • 契約期間後は払い込んだ保険料は掛け捨て型のため返戻金はない → デメリット

収入保障保険

収入保障保険とは、保険期間が一定で、その間に被保険者が死亡した時に保険期間満了まで毎月年金が支払われる保険のことを言います。上記の定期保険のひとつの形態で、保障期間を決めて、掛け捨て払いの死亡保障保険です。

定期保険と収入保障保険の違いは、死亡保障保険金の受け取り方が異なります。定期保険の場合は、保険金を一括で受け取りますが、収入保障保険の場合は、契約期間の間、収入(給料)のように毎月受け取ります。そして、受取額は毎年、少しづつ減っていきます。

収入保障保険の特徴
  • 長期保障の死亡保険では保険料が最も安い → メリット
  • 契約期間後は保障がなくなる → デメリット
  • 契約期間後は払い込んだ保険料は掛け捨て型のため返戻金はない → デメリット

各死亡保障保険の保険料と保障額のシミュレーション

上記の特徴を知った上で、それぞれの死亡保障保険の毎月の払い込み保険料と保障額の具体的なシミュレーションをしてみましょう。

終身保険定期保険収入保障保険
毎月保険料約72,000円約5,000円約2,600円
1年目で死亡時4000万円4000万円4000万円
10年後に死亡時4000万円4000万円2400万円
20年後に死亡時4000万円4000万円800万円

家計の固定費を減らすための死亡保険の選び方

終身保険の検討

終身保険は満期時の資産形成目的と死亡保障保険を合わせたような保険商品になります。上記のシミュレーションの通り、毎月の家計には、非常に大きな負担となります。

そのため、死亡保障保険は定期保険か収入保障保険で、万が一の時のために、必要最低限の保障に絞った方がよいでしょう。

そして、生命保険の保険料を出来るだけ少なくした上で、貯蓄に回す余裕がある場合は、その分を将来の備えとして、リスクの低い投資へ回すのが賢い選択でしょう。

定期保険の検討

ある程度、家計に余裕があり、まだ子供が小さい場合は定期保険を選ぶのがよいでしょう。と言うのも、子供が小さい場合は、育児や将来の教育費などのお金が多く掛かる可能性があります。

逆に言えば、家計に余裕がなく、子供も大きくなり、教育負担が重くなるライフステージの峠を越えた場合は、収入保障保険でも問題ないでしょう。

収入保障保険の検討

上記で述べた通り、家計に余裕がなく、生活費の固定費を出来るだけ減らしたい場合は、収入保障保険でも十分でしょう。

特に、子供が高校生あるいは大学生くらいの場合では、数年後には子供が社会人として独立していくライフステージです。そのようなタイミングで死亡保障を検討する場合は、収入保障保険を選択するのがよいでしょう。

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