生命保険はどの代理店で契約するのが良いのか? 代理店毎のメリット&デメリット

生命保険に加入する場合に考えておいて損はしないことを、ぶっちゃけてしまおうと思います。私も過去には、生命保険のお仕事に少しだけ携わっていたことがあります。

ちょっとした裏事情を含めて、生命保険を検討している方は、どの代理店で加入するのが良いのかを考えてみようと思います。それが、消費者にとって、より良い生命保険の加入方法の参考になればと思います。

生命保険の直契約と代理店契約

生命保険の契約には、直契約と代理店契約があります。直契約とは、生命保険会社と直接契約する形式の契約です。

それに対して、代理店契約とは、生命保険会社と(代理店)業務請負契約を締結した代理店と契約する形式の契約です。つまり、生命保険会社とは間接的に契約するような形になります。

直契約と代理店契約とでは、いずれの契約の場合でも、保険の支払額(保険料金)は同じです。それでは、異なる点は何かと言えば、契約前後の相談サービスやアフターフォローになります。

そのため、保険契約が全く同じであれば、毎月(毎年)の払い込み額も同じですし、保険の保障を受ける時の保険金も同じになります。

直契約と代理店契約の違いとは?

直契約の場合は、原則的に、特定の担当者は不在で、本社スタッフ(あるいは子会社スタッフ)が事務的に対応することになります。

一方、代理店契約をした場合は、代理店が担当者となりますので、契約者とより近い関係で対応することになるのが一般的です。

ところが、お客さん(契約者)に対して、より緻密な対応をしてくれるかどうかは、それぞれの代理店によって大きく変わります。

場合によっては、保険の本契約までは、親切丁寧に対応していたのに、契約が完了した後は、何も顧客フォローをしないような代理店も多いですね。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。(詳細後述)

つまり、ここまでのところをまとめると、直契約の場合は、契約者が直接、保険会社と契約を結ぶため、担当代理店がいないことになります。

代理店契約の場合の特徴は、契約者にとって良い代理店と悪い代理店の差がハッキリします。その差は、契約後のサービスやアフターフォローの違いになります。

一年に一回の更新の時にしか、顔を出さないような代理店はあまり良い代理店とは言えないかもしれません。とは言い切れないですが、契約者はいつまでもお客様ですので、良い代理店ほど契約者の近くにいる存在であることが多いです。

そのような代理店ほど、既存のお客さんからの口コミで新規の契約者を紹介してもらいやすくなります。

ネット契約の場合は直契約それとも代理店契約

最近では、大手生命保険会社でもインターネット上で契約保険金や保険費用が簡単に計算できるようになっています。そのため、インターネット上で資料請求などをすることも多いでしょう。

この場合は、直契約になるのか代理店契約になるのか?
保険会社によっても契約までの流れや仕組みは異なりますが、私が携わっていた保険会社では、基本的には、どこかの代理店と契約する方式でした。

つまり、インターネットで資料を取り寄せたりすると、保険会社の本部が優先的に優良代理店に見込み客を紹介する形式でした。つまり、下記のような流れになります。

  1. 見込み客がネット上で資料請求
  2. 保険会社本部が優良代理店に見込み客を割り振る
  3. 代理店が見込み客に対応する(電話や訪問)
  4. 見込み客が本契約
  5. 代理店の顧客となりマージンが発生

ネット専業の生命保険会社は、上記のようなシステムは採っていないと思いますが、大手生保会社は、基本的に、個人契約の場合はコスト削減の意味もあり、人員を抱えたくないため、代理店制度を効率的に採用しています。

個人代理店と法人代理店のメリットとデメリット

一般的に、保険の代理店も大きく2つに区分されています。一つは、自営業の方が営む個人代理店で、もう一つは企業形式で運営している法人代理店です。

どちらの代理店と契約するのがよいのかは意見が分かれるところです。と言うのも、どちらの代理店と契約するとしても、結局、担当者次第となってしまうからです。

つまり、個人代理店であれば、その担当者が保険知識が豊富で、より顧客の立場で保険提案をしてくれ、契約後も相談サービスを提供してくれるかどうか。

法人代理店であれば、その代理店の誰が担当者になるかによって、受けるサービスは少し変わってきます。法人代理店のメリットとデメリットを挙げれば・・・

メリットは、もし担当者が頼りなくても、その他の担当者のサポート体制が整っているため、サービスのムラはあまりなく、大外れはないでしょう。どうしても担当者が使えない場合は、変えてもらうことも可能でしょう。

デメリットは、企業形式になりますので、一般企業と同様に、営業社員の異動や退職などにより、ころころ担当者が変わる場合があります。

生命保険は一生モノですので、同じ担当者が長く担当してくれた方が、何かと相談しやすい部分があります。にも関わらず、毎年、担当者が変わってしまう場合もあることでしょう。

この点は、個人代理店の場合は、基本的に自営の場合が多く、一人あるいは家族で運営している場合がほとんどです。そのため、担当者がころころ変わってしまうことは余りありません。

ただし、個人代理店の場合は、代理店の出入りが激しいため、代理店を廃業してしまう場合もあるため、その点は注意しないといけません。(代理店が廃業しても保険契約は問題なく継続します)

まとめ

生保会社の代理店制度の大まかな仕組みは上記のような形で運営されています。上記だけの情報で、どの代理店で契約をするのがよいのかは判断し難いでしょうね。

どのような形式で契約をしても、支払う費用や受け取る保険金は変わりませんので、考えるべきことは、どれくらい契約前後のサービスを受けたいのかによると思います。

もし、あなたがある程度の保険知識があれば、くどい保険営業を受けたくないかもしれませんね。その場合は、出来るだけ契約前後のサービスは不要で、直契約でサクッと契約を済ませるのもありでしょう。

一方、あなたが保険知識が全くない場合や細かい保険の相談をしたい場合は、より親切で丁寧な代理店にお願いするのが良いでしょう。それも、一つの代理店や一つの保険会社だけではなく、出来るだけ多くの代理店や生保会社の話を聞いた方が賢明です。

代理店や担当者の話を聞く中で、顧客の立場に立って、いくつかの選択肢を用意してくれる代理店、契約者の疑問や話をよく聞いてくれる担当者・・・など信頼できる代理店や担当者に出会えるはずです。

間違っても、一つの代理店だけの話で契約を勧めないこと。それと、高額な保険商品を強く勧めて来るような代理店や、契約者の不安を喚起して高い保障の保険商品を提案して来るような代理店は、避けたほうが良いかもしれません。

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