人生を豊かにするお金や金融以外の「見えない資産」の築き方

資産とは何か?

資産とは何ですか?
このように問われたら、どのように答えますか?
会計上の資産とは明文化され規定されていますが、個人レベル(家計)での資産とはどのようなものを思い浮かべるでしょうか?

一般的に、個人資産として考えられるものには、下記のようなことになるでしょう。

  • お金
  • 預貯金
  • 株式
  • 不動産(家、土地)
  • 自動車

10年間で3,000万円の金融資産、株式投資で年利10%以上の利益率、不動産投資でサラリーマン大家になり不労所得、高級車を所有、FX投資のスワップポイントで自動課金により蓄財・・・こんなイメージをお持ちではないでしょうか?

一般的には、資産について教科書通りの素晴らしい回答だと思います。上記のような資産の基準となっているものは何でしょうか? つまり、資産価値を測るモノサシは何でしょうか?

上記の全ての資産は、金額によって計算される金融資産の類として定義されるものです。つまり、現時点でいくらの価額に換算されるかを指し示すことで、価値を定義されていますね。

投資の世界では、全ての金融商品や動産や不動産などの価値は金額で表記されるものです。

世の中に貨幣価値の概念がなければ…

頭の中から金融資産を消し去って、固定概念を全く真っ白の状態にして、資産のことを考えてみましょう。

もし貨幣価値という概念がないとすれば、あなたはどのようなものを資産と考えますか?

貨幣価値とは?

貨幣には4つの機能があるとされています。

  • 価値の尺度
  • 支払い決済
  • 価値の貯蔵
  • 交換の媒体

歴史上の偉い経済学者さんは、富とは貨幣そのものではなく、貨幣を介して買える商品の価値だとしました。つまり、お金という貨幣には、そもそも価値があるわけではなく、お金を使用した時にはじめて価値が生まれるものです。

もう一度、最初に話を戻せば、資産とは貨幣価値で計算されるもので、多くの人はその価値をもって資産を数値化しているに過ぎません。本当に資産に価値を見出すのは、資産がお金に換金され、そのお金を使う時になります。

ここまでの資産の考え方をまとめると、下記のようになります。

  • 金融資産 = 貨幣価値 = 現金化(金額) ⇒ 商品

以上が「資産とは何か?」についての絶対的な答えでしょうか?

資産と負債の関係から資産の特徴を考えよう

会計用語として、「資産」と対になるものに「負債」という言葉があります。一般的に、負債とは、最も簡単な例を挙げれば、借金になります。借金は将来、返金しなければならないお金です。

上記のことを言い換えれば、借金とは、将来的にマイナスの価値を生み出す現在価値と考えることが出来ます。そして、その反対に、資産とは将来的にプラスの価値を生み出す現在価値と考えられます。

そして、資産も負債も現時点の価値を示しているだけで、例えば、1年後には増えたり減ったりするものです。そこで、矛盾が生じていることにお気づきでしょうか?

「資産価値 = 現金 ⇒ 商品」だったはずです。1年後の資産価値が変動するのは理解できますね。つまり、100万円が101万円あるいは99万円の価値に変わることです。

ところが、一般的には商品は変化していませんね。テレビが1年後にパソコンに変化することはありません。テレビは物理的には同じものですが、一般的には、価値が下がってしまうことが多いですね。

つまり、資産とは貨幣価値で測ることが出来るという特徴以外に、時間の経過とともに変化するという特徴があります。

金融資産以外の資産とは?

ここまで貨幣価値で計算される金融資産だけにスポットを当てて考えてきました。金融資産以外の資産とは何でしょうか?

例え話から始めましょう。貨幣経済以前の社会ではどのような社会で生活しており、何が価値ある物と考えられていたと思いますか?

日本では、昔々は各地で○○万石の大名などと言われていたことを思い出してみてください。どのような基準で財産を判断していたのでしょうか? 答えは「お米」の数量ですね。つまり、食料の蓄えが多い者が有力な人物だと評されていたというわけです。

このあたりに、金融資産以外の資産に対する答えがありそうですね。現在でも、場所によっては、家畜となる動物が価値ある物とされている国や地域があります。婚姻時に牛一頭を贈るとか。

このように、本来の資産の意味とは、直接、人に利益をもたらす物だということが分かります。ただし、米や家畜のような物理的な対象は、資産の考え方の一端でしかないとも言えます。

物理的資産以外の資産とは?

物理的資産以外の資産には価値はないのでしょうか? 物理的資産以外の資産とは、どのようなことを意味しますか?

古の時代から人間は進歩し、社会は発展してきましたが、その原動力となっているのは何でしょうか?

農業革命、産業革命、情報革命と時代の発達をリードしたのは人間です。つまり、教育や研究の進歩が時代を刷新して、社会の形態を変え進歩させてきました。

形として見えないため注目され難いことですが、視点を転換し長期的に考えれば、人への教育が大きな資産となっていることに気が付きます。

更に見えない資産に目を向けよう

最近、社畜と評して、会社員として勤務している方は、仕事に消耗しきっている方が多くいますね。どうして、会社に勤めていると消耗してしまうのでしょうか?

会社勤務で消耗してしまう最も大きな要因は、人間関係ですね。上司との人間関係、同僚との人間関係、部下との人間関係、取引先との人間関係・・・会社という組織に属している以上、その人間関係から逃れることは難しいでしょう。

それでは、なぜ人間関係により消耗してしまうのでしょうか? それは、会社という組織の一員としての属性からはみ出ることが出来ないからでしょう。個人の好き嫌いにより仕事を選ぶことも出来なければ、人間関係を自由に形成することができないから。

以上は、会社員からの視点での考え方になりますが、例えば、自営業や会社の経営者という視点から考えたら、どうなりますか? 人間関係は最も重要なファクターとなりえます。

仕事を得るために最も重要な要素は人間関係になります。人の紹介で仕事を得て、人の口コミで仕事の評価が拡がっていくものです。

もうお気づきかもしれませんが、人間関係や人的交流は社会で生活する上で、大きな資産となるはずです。

年が増せば増すだけ重要になる資産とは?

現在、あなたはどのような生命保険に加入していますか? そして、その生命保険はなぜ加入していますか?

多くの方が死亡保険、医療保険、がん保険に加入されているかもしれません。そして、年齢が高くなればなるほど、その保険の保障を受ける機会が高まります。

つまり、高齢者になればなるほど、健康への不安が高まるということを意味しています。いくらお金を多く所有していても、健康をお金で買うことはできません。人間にとって最大の資産とは健康だということに気が付くのは、正に病気やケガになった時です。

保障の大きい保険に加入していても、健康を保障するものではなく、病気やケガなどの治療費用の保障を受けられるだけですね。

日頃からストレスを溜めずに、心身ともに健康に注意することが、健康という最大の資産を築くことになります。

健康を生み出す資産とは?

上記の健康という資産にも大きく影響を与えることに、住居を構える周囲の環境があります。都会で暮らしていては、あまり気にならないかもしれませんが、自然豊かな環境で生活している者が都会へ行くと空気の違いを感じます。

排気ガスや工場ばい煙で汚染された空気と、自然の中の澄んだ空気とでは、心身に及ぼすストレスも変わってきます。自然豊かな緑の環境の中で生活することで、精神的なストレスが軽減されるという効果も期待できます。

自然に囲まれ、澄んだ空気の中で呼吸して、山からの湧き水を摂取して生活する環境は、形に見えない、効果も数値では計りきれない資産になります。

サラリーマンに社畜意識が高くなる要因とは?

会社員として働く方の中には、仕事そのものが嫌なのではなく、会社に行くのが嫌だと感じている方が多いのではないでしょうか。所謂、自分が社畜だと感じている方は、その要因を考えてみてください。

以前、私も長時間労働のブラック企業に勤務していたことがあるため、社畜の意識を持っていたタイプの一人です。その後、ホワイト企業(?)に転職しましたが、それでも、やはり社畜の意識は拭い去れませんでした。

その最大の理由は、仕事をする上での「時間」による拘束です。世の中には、時間で拘束されることに対して、ストレスを感じない人と強くストレスを感じる人がいるのかもしれません。残念ながら、私は拘束された時間の下で働くことに拒絶反応を感じるタイプの人でした。

サラリーマンを止めた後、より多くの自由な時間を得ることになり、その過程で実感していることは、自分で自由に「時間」を決められることは、一つの資産だと感じるようになりました。

生きていく糧となる資産を築く

お金がなくても生きていける方法はあると思いますか? 極論を言えば、お金がなくても生きていくことは可能だと思います。極論を言えば、自給自足の生活をすれば、お金を稼がなくても生きていくことはできます。

住居を取得する初期費用や住居に掛かる固定資産税、あるいは現実的には、最低限の健康保険料を払う義務があるなど制約はありますが、衣食住に関する費用は自己防衛することも可能です。

畑に種を蒔き、野菜や果物を栽培し、家畜を飼い、飼育をして、食べるものを確保したり、沢から水を引き、山から木を伐採して薪を作り、生活に必要な水やエネルギーを確保する。このように生きていく為に必要なサバイバルスキルを身に付けることから始め・・・

最低限必要なお金を稼ぐための知恵とスキルを磨けば、生きていく為の資金を得ることは、それ程難しいことではありません。山で暮らせば、山の知恵を身に付け、海辺で暮らすのであれば、海で生きていく為のスキルを身に付ければ、貯蓄をする程度のお金は得られるでしょう。

一旦、生きるために必要な知恵やスキルを身に付けてしまえば、それらは色あせることはなく、一生涯を終えるまで有効な資産となるはずです。重要なことは必要以上にお金を稼ぐために、自分の自由な時間を削られないことではないでしょうか。

まとめ

最後に、まとめとして私が重要だと思っている、生きていくための金融以外の第二の「見えない資産」を質問形式でおさらいしておきましょう。

  • 貨幣価値の意味とは?
  • 生きていくために重要な資産とは?
  • 人が知恵を生み出すために必要な資産とは?
  • 人との和と仕事を生み出す資産とは?
  • 人がお金では買えない資産とは?
  • 人の健康を形成する資産とは?
  • 人に自由を規定する資産とは?
  • 生業の元となり最低限の糧を生み出す資産とは?

世の中のほとんどの人は、既定の常識と言う枠組みの檻の中で、常に金融という見えないルールの下、お金という麻薬を得るためのラットレースを強いられている・・・。

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