自伐型林業を兼業にするメリットは安定収入と安全資産

自伐型林業のメリットについて、収入と資産の両面から考えてみます。最近、高知県を中心にして「自伐型林業」が少しずつ盛り上がっているようです。自伐型林業とは、自営業として山間部で山林を管理し、間伐することで収入を得ながら、山林を資産として育てていく業態の林家のことです。専業というよりも農業などとの兼業で林業に携わる方の方が多いようです。

言うまでもなく、この30年余りの間、外国産の木材に押されて、国産材の価格は下がり続け、同時に林業に携わる人も今や5万人にまで減少してしまっています。そこで、自立・自営で山林を管理して、適正な間伐をすることで安定した収入を確保し、更に将来の山林の価値を最大限にすることを目指す動きが起こり始めています。

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兼業林業の働き方についての魅力

そこで、林業の魅力を考えてみましょう。典型的には農業と林業の兼業になりますが、日本の気候は四季がハッキリしているため、農業の場合は繁忙期と閑散期もはっきりと分かれます。そのため、農業の閑散期には、あまり気候の変動に影響を受けない林業をすれば、年間を通して安定した働き方が実現できます。例えば、春から秋に掛けては農業を中心に働き、秋から冬に掛けては林業に軸足を移して働くことが出来るでしょう。ある意味、かなり自由な働き方が出来るのではないでしょうか。

自伐型林業は収入確保が出来て儲かるのか?

それでは、自伐型林業は儲かるのかと言うのは大きな課題になります。このことについては、国や地方自治体などの補助金で作業道の敷設が出来るようになっています。そのため、小型ユンボを一台レンタルすれば、日当1.5万円から2万円程度は確保できるようです。そして、補助金で作業道をつけた後は、間伐材を材木工場などに卸すことにより収入を確保することになります。

自伐型林業は収入を自分で決められる!?

自伐型林業自体は、かなり自由な働き方が出来るため、閑散期に作業をするという選択ができるだけではなく、間伐木を伐採するかしないかの選択も出来るということになります。つまり、自分の収入を自分の意思で増やしたり減らしたり出来るということになります。林業の作業には、木を伐採することだけではなく、山肌の下刈りや枝払いなど樹の成長を助けるための作業も必要です。そのため、収入を増やしたくない時には、上記のような直接収入に結びつかない作業をすればよいわけです。

自伐型林業は年間収入の緩衝材になる

一般的には、収入は多ければ多いだけ、増えれば増えるだけ良いわけですが、税金との兼ね合いで節税をする必要がある場合もあります。例えば、売り上げが1,000万円以上の場合は消費税を納税する必要が出てきます。あるいは、日本の税率は累進課税のため、一定の所得を超えてしまうと税率が高くなってしまう場合も考えられます。このような、税務事情を考慮すると、林業を兼業することで年間収入を管理することも可能です。逆に、農業が不作となってしまった年度は、山林から間伐を増やすことで、一定の収入を確保することも出来るというわけです。

将来の長期的な資産形成としての自伐型林業

もう一つ、自伐型林業のメリットは、将来の資産形成が出来るということが挙げられます。一般的に、山林は適度な間伐をすればするだけ、生えている樹の材積は増加していきます。極端な例を挙げれば、面積当たりの植林本数が10本と5本では、5本の方が材積は多くなるということです。つまり、一定期間毎に間伐をすることで、その山林の資産価値は上がっていくことになります。木材価格の下落というリスクはありますが、将来、山林を長期的な資産として考えると、これ程、低リスクの資産投資は少ないのではないでしょうか。

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