雑草処理の対応方法で重要なポイントは「種」と「根」

家庭菜園でも本格的な農作業でも、畑での仕事時間の大半は雑草対応に割かれます。気温が上がり始める春先になると、雑草は芽を出し始めます。そして、そのまま放置すると、梅雨の時期を過ぎることには、ぐんぐん穂先が伸びて、子供の背丈ほどになることもあります。こうなると、種が生成され始めるため、その後は更に大変な状況になってしまいます。

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冬から春に土中で根が生長する時期の雑草対策が重要

このように、畑を雑草畑にしないために、どうしたらよいのでしょうか?
考えるべきことは、雑草の芽が出始める前と雑草が種を生成する前に雑草対策をすることに尽きます。雑草が芽を出し始める時期は、寒い冬が過ぎた後の春へ移り変わる時期です。この時期に土の中では、雑草の生長がすでに進んでいます。

雑草が土中で成長を始めた時期を見計らって、スコップなどで雑草の根をすくい取るようにして、上下反対にひっくり返します。そうすると、雑草の根は太陽に晒されて、芽が伸びる前に雑草を枯れさせることが出来ます。もちろん、それでも、芽を伸ばすような、生命力の強い雑草もありますが、雑草を抑制するには十分な対策です。

夏以降の雑草は堆肥にしないで焼却処理か廃棄処理へ

また、それでも気温が上がってくると、夏には雑草の生長が著しく、草取りも間に合わないことがあります。そのような時には、雑草の穂が出る前に刈払機(草刈機)などで雑草を刈りましょう。一旦、雑草に穂が出始めてしまうと、後に種をばら撒くことになります。そうなると、翌年度以降は、更に雑草が猛威を振るい、雑草対策に時間を取られることになります。

それでも、雑草の穂先に種が付いてしまった場合は、それらの雑草は枯れ草にしても、種は腐ることはなく、気温が温かくなれば、また成長してしまいます。そのため、これらの枯れ草を堆肥にすると、種だけは発酵して腐ることがない場合があり、それらの種は堆肥の中で生き残り、畑にばら撒かれることになります。

こうなると、堆肥と一緒に雑草の種をばら撒いているのと同じで、悪循環の連鎖が止まらなくなってしまいます。種を持っている雑草は、堆肥の原料にするのではなく、焼却するか、あるいは生ごみとして処分しましょう。